flat7th

@サブドミとかドミナントとか

created 2023-07-21 modified 2023-07-22 

素人の独自研究なので嘘があると思います。


■サブドミナント コードについて

サブドミナント音 (Fa) の上に3度積みでできるコード。

一般的な理論書にはキーの La を含んでいるのがサブドミ、と説明されていたりするけど、私は、
それは あくまで サブドミ を メジャーとマイナーに更に分けるときの話だよね、と解釈をしています。


■■ 一般的にサブドミと呼ばれがちだけど、どうやらサブドミじゃないと分類したほうが良さげな例

Cキーでの話。

Dm7 sus4 と呼ばれるようなギターの押弦フォームがあります。6弦から [x, 5, 7, 5, 8, 5] とか。
マイナー系のコードは ルートから見て4度(11度) の音と相性が良いので、このとき 4弦 で 11th を弾くことも多いです。
6弦から [x, 5, 5, 5, 8, 5]

これって Dm 11 コードの Fa なしって感じです。
[Re La Do Sol] ≒ [Do Re Sol La]

一方、Cキーで C のメジャー系コードはトニック扱いとされると思いますが、
C69 のベースが Re の和音など (6弦から [x, 5, 5, 5, 5, 5])
[Re Sol Do Mi La] ≒ [Do Re Mi Sol La]

とさっきのコードは印象が近い感じがして、

iim 系と言えどサブドミというよりトニック に近いなと思っています。

iim だから サブドミ、と覚えるのではなく、Fa があるからサブドミ、と覚えたほうがいい気がするのです。


■■ Fa を含むけどサブドミ機能が弱い例

R&B系の曲のあるパートが2コード形式であり、奇数小節がトニックで偶数小節がサブドミコードの場合は
サブドミ機能 とは考えずトニックadd11と考えています。


コードの機能の次に パートの機能 というのが多分あって (オレ理論)

R&B系の曲では、2つのコードの繰り返しで あるパートが構成されている曲がある。
(パート = Aメロ、Bメロ、とかの A や B)

で、
I と VIm (C と Am) を繰り返す、ってのも多いんだけど、
I と IV (C と F) を繰り返すってもの多い。
そんで、奇妙なことに、IV のコードのところでメロディが Fa の上下から反対に通過して行くとき、Fa を使わず、Mi を使っていたりする。
ただしその時、伴奏楽器は当然 Fa を弾いている。ベースも、ウワモノも。

これをどう解釈したらいいの?という話で、

I と IV 繰り返しで しかも IV のところで メロディが Fa を使っていない、場合は、
サブドミとは考えず トニックの派生と考えたほうが良いのでは、という解釈。
(あるいは、1個のコードとしてはサブドミ機能なんだけど、パートとしてはサブドミ機能を喪失している、という解釈。)


そういうパートを楽器伴奏+楽器ソロ とかで演奏する時も、伴奏の人はFaを含むIVのコードを弾くけど、
ソロの人はキーのペンタに固執するとかして、Faを避けたほうが、元の曲の雰囲気に近くなるのだと思う。

少しまとめると

2コード パート の 偶数小節など、
(パートの雰囲気を決める支配力の) 弱い小節 や、あるいは 弱い拍 に置かれている
IV コードで、
メロディが Fa を避けているような曲では、
その IV コードは Fa を含んでいるけど サブドミではなく、トニックの派生コード、 I add11 だと考えています。






■ドミナント コードについて

呼び名の由来は ドミナント音 (Sol) の上に3度積みでできるコード、なのだろうけど、
私は、
ドミナントコードは、第7音 (Ti) の上に3度積みでできるコード、と考えています。
増4度音程による緊張感があるコード。

[Sol Ti Re] (Gコード) はトニックに入れています。
[Sol Ti Re Mi] (G6コード) もトニック。
[Sol Ti Re La] (Gadd9コード) もトニック。
Em も Em7 もトニック。

[Sol Ti Re Fa] (G7) はドミナント。
[Ti Re Fa] (Bm-5) はドミナント。
[Ti Re Fa La] (Bm7-5) はドミナント。
[La-b Ti Re Fa] (G7 b9) はドミナント。

増4度 [Ti Fa] で緊張感がないと、ドミナント機能がなくなる(弱くなる)。
Ti の音が Sol に対する純正3度 だったりすると、安定感が強くてドミナント機能がなくなる(弱くなる)。

ギターではどこかの弦を意図的に低くして純正3度を持つ和音を出すことができる。
(変則チューニング、あるいは通常チューニングであっても。低めにした弦は長和音の3度か短和音の5度でしか使わないように練習する。)

そういうチューニングの場合でドミナント的な感じで弾きたい場合は、
低めではない弦で Ti の音を出したり、テンション音を沢山入れたり
することで、緊張感(ドミナント感)を増やせる。

意図的に緊張感を弱く アレンジする場合もある。演奏者の勝手アレンジなど。
あまり緊張感が強いと いかにも な感じ、悪く言うと 臭い 感じになるのを、緩和する効果がある。
V7 を IV/V にしたり、
伴奏は V7 なんだけど メロディーが Do を歌っていて、結果として V7sus4 のサスペンド未解決、だったり。




アレっすね。

ある和音を、トニック か サブドミ か ドミナント の「どれか一つに分類」しようとすると、おかしくなる。
あらゆるコードは、トニック性 サブドミ性 ドミナント性 を、割合で持っている、と考えるものなのでしょう。

学習の初段階では、このコードはトニック、とか「言い切る」ことができるけど、だんだん進むと 分類は意味をなさなくなっていく。
和音はただ、その音の並び そのものであって。
コードとして解釈するのは、「演奏者の勝手アレンジ」をするときに脳が思考をショートカットできるから便利に使っている手段なだけ。
また、譜面にコード記載があっても 1個のコードが記載された拍範囲 に、1個の和音だけを弾くわけじゃ、なくなっていく。

譜面の通りなら譜面の通りだし、変えたなら変えたなりだし。
変えたときに元の雰囲気と近いなら近い、遠いなら遠い。どうでもいい。

ある曲の、ある場所で、前後関係もある中で、リスナーがどう感じるかが大事であって。
それが好ましいとリスナーさんから感じられれば、人気が出る。
好ましく感じられなければ、やがて誰も耳を傾けなくなり、活動の場も少なくなる。だけ。

はい。