flat7th

memo/20101002

created 2010-10-02 modified 2010-10-04 

「武士道シックスティーン」誉田哲也さん
読了。良かった。

剣道を題材にした青春小説。キャラクターがいい。話の筋も、くさ過ぎずいい。
それぞれが抱える過去が、自然に明らかになるのもいい。それを悩みながら越えようとする姿がいい。
前半と後半で、趣がかなり変わる気がするのだが、今思えばそれすら、山の7号目を駆け上がるような、激動の16歳の青春を象徴しているように好ましく思える。

38歳のオッサンが読んでも感動した。自分の、空手部での小さな経験がところどころ思い出された。最後まで読んでみると、この爽快感は「帯ギュ」にも似ている。帯ギュでいうと、主人公の巧と斉藤くんがちょっとだけ反目するところがあるでしょう。あの緊張した空気から物語が始まる感じ。

現役でぐちゃぐちゃしてる中高生諸君には特にお勧めしたい。

実は少し前に、「カラフル」森絵都さん も読んだのだが...こちらは途中でいくらか飛ばし読みしてしまった。

「鹿男あをによし」万城目学さん もよかったけど、オイラは「武士道~」のほうが、現実の青春のぐちゃぐちゃに近くて好きだと思った。




わはは、オイラは昔、「MeadowのMLで声のでかかった誰かさんに個人攻撃されたが、久しぶりにWebでブログページ見かけたら、えらそうなこと言ってる割りに読んでる本がみんな乙女系で吐き気がした」と書いたんだけど、自分も十分、年の割りに本の趣味がキモイと思うな。