flat7th

memo/20110612

created 2011-06-12 modified 2011-06-12 

あれ?
HTML <input> の textarea がリサイズできるぞ?
いつからだろう?



良いワーム、悪いワーム、普通のワーム


高木先生の日記を見たものの、あんまり理解できていない私。ウィルス作成罪とか、ソフトウェア特許/数学特許の問題とか、法律関係もこつこつ勉強しないとなぁ。

リンク
ウイルス罪法案、どうしてこうなった

これ、故意に悪いことをしてやろうとしてプログラムを作ることは社会悪として定義しようぜ、という試みだけど、故意に、とか、悪いこと、とかあいまいすぎて困っちゃう、という話だと思っています。

で、その点についての高木先生の日記で、
  • ワーム = 自己増殖可能
  • トロイの木馬 = 増殖するには起動が必要
と分類されているようなので、そこだけを見ての、ワタシの率直な感想を書きますと...

良いワーム って、結局作り出せないんだろうかね

ということ。

コンピュータの黎明期には、将来のコンピュータソフトやネットワークについて空想を膨らませて、「自分で考えるコンピュータ」やら、「遺伝子のような何か」を持っている、「生命のようなプログラム」の出現にワクワクする期待感があったように思います。
フジテレビあたりで深夜にやっていた番組(CMに入るときに確か「アインシュタイン」とか言っていた)で、人間が次に宇宙を作れる、つまり神になれるとしたら、それはコンピュータの世界の中ではないか、などと言っていた。
実は昨日、レンタルビデオ屋さんで「トロン レガシー」という映画を借りて観たのですが、これも、コンピュータ世界上に、人間のように活動するプログラムが生じて、社会を構成する、というハナシです。
学生のときに読んで面白いと思った書籍で、ちょっと思い出せないんですが、パラサイトイブと同時期に出版された本で、「四肢に不自由を持つ天才プログラマが、コンピュータ上にワームを生み出した」というハナシがあって、たいへん興味ぶかく読みました。


ところが、2011年の現在、「良いワーム」というものは開発されていませんね。

どんなSF作品でも、だいたい「自律性や自己増殖能力を備えたコンピュータプログラム/システム」は、人間にとって都合の悪い動作をする、ことになります。ウォーゲーム、ターミネーター、ロボコップ、...

SF作家の皆さん、SFでのコンピュータの役割って、この線で確定してしまうのでしょうかね。


甲殻機動隊の士郎正宗さんは、もうすこし中立的な視点で描かれているような、気がします。つまり、コンピュータシステムやプログラムを、猥雑で、いいこともわるいことも両方あって、それを当たり前として人間が関わっている世界、を描いているような気がします。


突飛ですが、昔、萩本欣一さんがホストを勤めたテレビ番組で、
「良い子、悪い子、ふつうの子」
というコーナーがありました。
萩本さんのこれまでの活動、今の野球活動をなんとなく聞き知る限り、彼は性善説と性悪説とどっちを信じるか、と聞かれたら、彼独自の言葉で、そういう質問をすること自体を戒めながら、信じることの大事さを解くのではないか、と勝手に妄想してしまう。


なんか整理できないですけど、悪いワームと同程度にいいワームも登場して均衡して欲しいという期待を持っています。