flat7th

memo/20110723

created 2011-07-23 modified 2011-07-23 

コンピュータシステム屋さんとしてのイメージ喚起力について。

「ハッカーと画家」読みかけです。この本には、いわゆる天才系のプログラマの話が書いてあって、面白い。んで、この本のひとも、下記のリンクの記事のひともそうなんだけど、やっぱり天才系のひとは脳内のイメージ喚起力がすごいなと思う。

リンク備考
[脳内プログラミングのススメ 1/2] 「キータッチの速さ?無意味だ」UEIの水野CTOが断じるワケエンジニアtype

記事によると、「そろばんをイメージして暗算するのと同じで、アタマの中でPCを起動し、エディタを開き、hoge って入力してみる。ディスプレイに hoge って出たら成功」とある。

そろばんと同じか、うーむ。そう言われると、もしかしたら、訓練すれば自分でも、いつかはできるようになるんじゃないか、って思ったりする。


あるとき、身近にいた天才系のハッカーが「映像やイメージで脳内にモノを置くのが大事なんだぜ」と言っていた。そのとおりだと思った。で、「図解」のHowTo本を買って練習したこともあった。いまいち身についてないけど、今でもそこは頑張りたいと思っている。

改めて考えを整理してみると、私も「システムを理解するには 役者 と 台詞 を把握だ」と日々、自分に言い聞かせている。
コンピュータシステムってのは、個々のプロセスなりサーバなりのシステム要素がメッセージを交換して、大きな仕事をやり遂げるわけだけど、ドカタとして新しい現場に入り、そのシステム全体が一体なんなのか、というのを最初の1週間、1ヶ月で把握するのに、舞台役者が丁々発止でやり合っている舞台のイメージを浮かべながらドキュメントを読むようにしている。

あるシステムがあって、これは何なのか、を理解することは、ある芝居があって、一体この芝居は何がテーマで、誰に、何を伝えたいものなのか、を理解するのと一緒だと思う、ということ。

あと、箱と矢印の図を描くときに、私はよく箱に顔を描くわけだが、顔を描いてキャラクター化して、現実に近いモノの例え(メタファ)として脳内に構成しようとしているから、といえなくもない。


話題がちょっと違うけど、いわゆる「できるビジネスマン」は、その日に他人と会う打ち合わせや、チームメンバに自分が行う説明会を、通勤中の電車の中、脳内で早送りで実施しているのかな、とも思った。


自分はどっちかというと、天才系の仕事方法は無理と思ってたけど、諦めず脳を鍛えることを続けて行きたいと思いましたよ。
まずは脳内PCでHello Worldプログラムを実行してみるところから、かな。


// 全くの蛇足だが、「システムを芝居でイメージ」しているときには、なぜか役所広司さんがよくキャスティングされている。私は役所さん時代の「ガイアの夜明け」の小芝居のシーンが大好きだったのだなぁと、いま気づいた。