flat7th

memo/20110729

created 2011-07-29 modified 2011-07-29 

「ハッカーと画家」読んでいると、自分が設定していた問題が間違っていたか?と分からなくなる。


あるプロジェクトが終わって1年以上経ってから、生産性はあなたがトップでしたよ、と聞かされたことがある。でも、その人の奥歯に物が挟まった様な言い方から、あぁ、自分は何かやらかしたんだな、と悟って、微妙な気持ちになった。

その後ある社長に言われて軽く衝撃を受けたこと。
「ほとんどのフリーランスは、実際にはただのフリーターだ。あなたは技術を伸ばしたいと言うが、実はあなたに今求められているのは、この人には常識が通じないなと思われない事ではないか」と。
猛省しました。

そして、非常識と思われないよう自分の行動を省みることにしたわけですが、はて。




「ハッカーと画家」には、普通のひとが使わないツールを使えとか、書いてある。そしてそれは、以前の自分が目指していたことだったことを、思い出した。

発想豊かな人物であるには、思考を自由に、そしてちょっとだけ変人であることを恐れずにいろ、と。

たしか、「2+2を5にする発想」(講談社ブルーバックス)で読んだのだと思う。
「2+2」を5にする発想―創造力を呼び覚ませ! (ブルーバックス) [新書]


私が出た渋谷幕張という高校は、いつの間にか千葉県でトップの偏差値になってしまったようなのですが、私が入ったころは今ほどレベルが高くなかった。そして、海外留学に熱心な、そこそこレベルで、文武両道の学校といわれていた。
実際入ってみると、自由な校風があり、そして何より「ちょっとアタマがよくて、ちょっと変わった、面白いヤツ」がたくさん居ました。そんなクラスメイトに刺激を受けて、自分も頑張りましたよ。
私は8歳からプログラミング初めてたけど、ある程度まともなものを1本書けたのは、高校に入ってからだったし。k-compilerでテトリスをつくったんですよ。今となっては思い出せない超スパゲッティプログラムだったけど。あと、空手道部に在籍し、団体型で県優勝し南関東大会まで行きました。プログラムと武道が好きなのは昔からってことだなぁ。

で、ね。昔は「ちょっと変わった面白いやつ」を目指していたことを、まざまざと思い出させられましたよ、「ハッカーと画家」を読んで。


人は人、自分の姿勢はしっかり自分で保たなければいかんのだが、はて、と

常識の通じる大人なシステム屋を目指してよかったのか、
常識を超える位置のハッカーを目指してたんじゃなかったのかと。


それでふと思った。ここのサイト名(Adult-Oriented Punk!)からして、大人とガキの間の、自分に都合の良い位置を得たいという安易な想いがあったんだろうかな、と。




今、自分はドカタ産業の末端にいるわけですよ。指揮命令権のない、お金の流れ的にはとなりの位置にいる、別の協力会社員の指導をなぜかしながら、そして正社員リーダの代役をやりながら、自分のタスクが終わらないので徹夜で作業をこなしていたりするわけですよ。なんでこうなったんだろう、と、タスクの切り出しとかいろんな失敗を反省するわけですが、そんな「似非サラリーマン」な生活をしている場合じゃ、なくね?オレ、と。