flat7th

memo/20120122

created 2012-01-22 modified 2012-01-25 

twitterで、全然コンピュータと関係なさそうな(綺麗な女性のアイコンの)方がフォローしてくださることがあるのだが、なんのハニーポットなのだろう?と思ってしまう。

いや、ただそれだけです。とくに広がりません。


なのだけど、それだけだとあんまりなので人工無能の話を。

80年代、「これからはコンピュータの高度利用が進むぞ」と誰もが考え、人工知能の研究がはやりました。人工知能とは、俗っぽくわかりやすく言えば、人間のように賢く考えるコンピュータ、なのですが、現実にはそんなものはできなくて、どこの研究者も難儀していました。なんだけども、「チャットでかわいい女の子風の書き込みをするだけのプログラム」なんていうのは、割といい感じで作られたのです。

コンピュータ物の映画でも漫画でも、コンピュータプログラミングに熱中しているモテない男の子が、彼女のプログラムを作って、雷が落ちて女の子が実体化して... なんていう話がはやりました。あれです(余談の余談ですが初音ミクのブームにもちょっとその気配を感じます)。

で、先ほどのような「チャットで人間(特に女の子)風の書き込みをする」プログラム、通称チャットボットのことを、「人工知能ほど高度なことはしてないけど」という、自虐的なギャグのセンスをもって「人工無能」と呼んだようです。
「ようです」というのは、私もあとで、伝聞で知ったからです。実は、私はパソコン通信が流行した時代は、空手部の稽古でヘトヘトでコンピュータから離れていました。高い通信費を出してもらえる環境でもなかったし。

で、人工無能ですが、最初は出来も悪かったので、すぐにチャットボットであると見破られていたようなのですが、「分からない単語が出てきたら顔文字や嬌声でキャーキャー言ってごまかす」「機嫌を損ねたことを装う」などという「ニセモノをそれっぽく見せる」ための技が、あさっての方向へ高度に進化していった結果、真面目にチャットボットの女の子に好意を持って、口説き始めてしまう者が現れたとのこと。
そんな可哀想な男の子を、当初はおもしろおかしく観察していた側も、それはあんまりだとなって、ボットは行頭に#など決まった記号をつける、など、自治ルールを決めていったりしたとか。

そんな人工無能について、真面目な考察をじっくり読めるサイトが以下です。

リンク備考
人工無能は考える

このサイト、おもしろい、というか大変興味深いのですが、ちょこっとだけ読み流すにはボリュームが多いので、休日に心して読んでいく必要があります。


まとめると、「ツイッターで、綺麗な女の子風だけど、実在の人物なのかちょっと怪しい感じのアカウントからフォローがあった」それで「人工無能のサイトを思い出した」ということでした。

おしまい。



2012/1/25 追記

やっぱりbotだった。
あーあ。