flat7th

memo/20130521

created 2013-05-21 modified 2013-05-21 

ファーストガンダム、「ガルマ散る」

40のオッサンになった今見ると、また違う視点で見てしまう。
シャアの、親を殺された恨み。
デギンザビの、子を失った悲しみ。
イセリナの、想いを寄せる者を失った悲しみ。
結局ガンダムって戦争を拙い物語で描いて、子供にオモチャ売るだけの話じゃん。とか。まぁ好きなんだけど。

あと、今になって分かること。イセリナのお父さんの「子供の結婚相手の家族と幸せな関係を持つ権利」について。
人間は誰でも、「親」をやるのもまた人生での最初の経験で、「娘・息子の夫婦といい関係を築いて、じいちゃんとして孫と接する」のは、人生で1回なのよね。だから、すべての親は、「自分の幸せを求める権利」の行使の一環として、娘・息子が誰と結婚するかについて、口をはさむ権利がある。と気づいたよ、オッサンになって。

そのあたりは、物語では全然描かれていないけどね。

てかさ、当時は富野監督もまだ若くて、むしろガキだっただろうから、分からなかい事もあっただろうなぁ、と思う。分かってたかも知れないけど。

うーむ。



しかし幾つになっても孤独はこたえるもんだねぇ。未だに何が幸せなのか、何のために生きてるのか、よくわからんよ。

少し前にCMで、30前後のキャラクターが誰かに「その年で自分探しかよ」ってのがあった。まぁそう言いたい気分なのも(その年頃を経験した者として)分かるが、「雇われてる人間だろうに、お前の年で一人前になった気分なのは、まだ幻だ」と言いたいわ。本当の一人前ってのは、起業してそれを軌道に乗せられたひとの事だと、今は思う。30代で会社員として一通りの仕事ができると、分かったような気分になるんだよね。誰でも。あと、軌道に乗らないんだよなぁ。

そんであのCM、流れなくなったよね。不評だったんだろう。

歌の詞で「幸せとは getting what you want ではなくて、wanting what you getだ、と誰かが言う」てのがあった。最近この言葉がなんども去来する。何かを欲しいと思うその事自体が幸せなのだと。そうおっしゃる。

人生半分過ぎて未だに、どこへ向かえばいいのかすら見つからない。

* 日々のメモ