flat7th

music/20230512

created 2023-05-12 modified 2023-05-27 

ギターのブリッジの位置調整、オクターブ調整は、若干ストレッチに(広く)したほうが、複数のポジションで音が「合う」気がします。

私は20歳前にギターを手にしてから、チューニングに苦労してきましたが、ようやく自分なりに納得できるようになってきました。

技術が未熟なくせにアコギをやめて、フルアコを使い出したのもそのためです。フルアコはブリッジが固定されていないので、自由に調整できます。
また、自分のギターはチューンOマチックのブリッジに交換しています。木製のブリッジは弦ごとの調整がしづらいので、おそらく今後一切使いません。

答えを知りたくてピアノの調律の本を漁りました。生ピアノでは、高い鍵盤はより高く、低い鍵盤はより低く、意図的にチューニングするとのこと。
根拠は 純正律とかピタゴラス律とかうんたら。4度を犠牲にして5度をよく響かせる。



試行錯誤して、自分の好みのチューニング&ブリッジ調整を探ってみました。
アプリで測って、考えて、調整して、またアプリで測って、を繰り返す。
今、50歳(2023年春)の結論として、だいたいこんな感じっぽい。


■ ブリッジ調整(オクターブ調整)

基本的に、以下の状態にする。

・12フレットハーモニクスの音 < 12フレット押弦の音
・実際に演奏したとき、オクターブは「周波数が2倍」より広くなる

弦ごとの広げ具合

セント差
1約 +3.8〜+4.2 付近
2約 +3.8〜+4.2 付近
3約 +2.0〜+4.0 付近
4約 +2.0 付近
5約 +0.0〜+2.0 付近
6約 +2.0 付近


■ チューニング

私のギターは全音下げで2弦がAなので、2弦解放を、基準となる A に合わせます。
音叉…というか、スマホアプリやアンプの音叉機能を使用したり、チューナーを使用したり。

そして2弦解放(A=移動Do) を基準として、
それより高い弦である1弦は、E (Sol) や、A (Do) が、合う状態にする。
それより低い弦である3〜6弦は、 D (Fa) や、 A (Do) が、合う状態にする。

「低音がDo 高音がSol」 の形のパワーコードはうねりが ほぼない状態 (つまり「低音がSol 高音がDo」の形のパワーコードは若干うねるはず、の状態)
オクターブは、ほぼほぼ うねらないけど、うねってるかな?状態

にチューニングします。

うねると言っても若干で、ほぼほぼ わからない、程度。
どちらかを弱くチョーキングすると「んんん?うん。まぁね」てなる程度です。

メジャースケールをいろんな場所で弾いてみて、変だと思う弦を微調整します。
聴覚的には、はしゃいでいる感じなら高すぎ。ダサい感じなら低すぎと判断。

チューナーにガチガチに合わせるのは、2弦のみ。あとはチューナーは参考にしつつ、聴覚を優先します。
ただし この感覚って 練習して調子が上がってくると、だんだん「激しく差がある状態を好む」ようになってくるのです。
時々チューナーと感覚のズレ幅を確認します。

ポジション的には6-9フレット付近が一番「合っている」ことを目指します。
解放付近やハイフレットよりも、真ん中を一番合わせるということです。


■ あしたのために その1 (えぐり込むようにして打つべし)

聴覚で合っている感じ になったときに、解放音を弾いて、手持ちのチューナーとどの程度ずれているか、を見ておきます。
私の場合、だいたい、1弦や2弦は「1目盛り」高い状態、3弦 4弦は ちょうどくらい、5弦 6弦は低い状態になります。
このチューナーとのズレを把握しておくと、ライブ当日などに、逆にチューナーを使って音を合わせるときの参考に、なります。

ライブ当日は気持ちが興奮しているせいか、耳でチューニングしようとするといつまで経っても完了しません。
それで客席を白けさせてしまうのが嫌なので、チューニングはチューナーと目を主に使い、耳は補助程度にします。
また、ライブ当日にチューニングに時間をとらないためにも、普段の練習の時にブリッジをきちんと調整しておくことが大事だと思っています。

@music



追記: 2023-05-24

いや、アレですね。この話、ギターの個体によって全然違う。

チューナーでセント単位まで測れる方法がわかったので値を拾ってみたけど、
結局は「感覚でなんとなく合わせる」以外にいい方法なんて、無いっすわ。